伝統芸能文化の振興シンポジウム ~繋げたい!桶川の伝統芸能~

 福島県檜枝岐歌舞伎千葉家花駒座座長の星さんは、桶川の獅子舞と似通った社会的状況下で、人口650人の村の伝統文化財の歴史と現状について語った。村には昔から同じ苗字の人が多く、名前で呼び合っているという。

 お伊勢参りの代参で浄瑠璃本を求めてきたのが始まりで、やはり山の神である愛宕様に奉納してきた行事である。寛保3年の本があるので、そこから数えても270年は続いていることになる。実際にはもっと歴史は遡るという。

 村に義太夫を語る人がいた時代は、演目が30数目程あったが、昭和30年頃からテープレコーダーでやるようになり演目は減ってしまった。現在は11目を演じていて、まず舞台を浄める意味あいで「寿三番叟」から始めている。大人たちばかりでなく数年前から小中学校でも指導している。

 
檜枝岐村では昭和40年後半から観光課で観光客を呼ぼうということになり、村をあげて応援している。歌舞伎・温泉・尾瀬の三本柱で宣伝に努めている。歌舞伎は文化財保存のために神社の祭り2回と、9月の第一土曜日とで年に3回開催している。

 観光客は600~1,000人を超え、村の人口の数倍の人で賑わうという。

 座員は小学生から、70代までの村人たちである。歌舞伎以外でも年齢差を超えた友だち付き合いができ、挨拶もしっかり出来るようになり、礼儀も覚えてくれたという。

 

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