平成24年中間全体会研修会(報告)

今井 正文


 平成24年度の中間全体会は、平成24年7月1日(日曜日)に、桶川公民館3階の大研修室において開催され、午後2時より研修会を行った。研修は、篠津の由緒ある神社の祠(し)掌(しょう)(管理、宮司・総代・氏子の橋渡しの役割を担う)の家に嫁いできた金田節子氏に「多気比売神社と共にある暮らし」と題して講演していただいた。ここでは、その概要を報告する。

講師の金子節子氏 多気比売神社は地元では安産、子授けの神様として「姫宮(ひめみや)様(さま)」と親しみをこめて呼ばれる大変由緒ある神社です。延喜式神名帳に記載された神社で、桶川では最も由緒のある神社です。お話は、パソコンによる画像を見ながらのお話となりました。

 年間の神社の行事の紹介をしながら、祠(し)掌(しょう)の役割を随時説明していただきました。一般の家庭に育った女史においては、観ること、やること初めての経験ですべてが新鮮であった受け止め方を前提としたご説明は画像による視覚的情報とともに、神社の仕事と関係ない聴講者にとっても共感と説得性をもち、いわゆる、かゆいところに手が届くお話といった印象を受けた。また、柄杓での手洗いは、その作法を実演いただくと共に、作法の意味などの解説があり、聴講者にも参考になったものと思われる。


 「神主」ではなく「祠(し)掌(しょう)」という耳慣れない言葉を聞いたが、神主と氏子の間を取り持ち、祭事においては、御幣の作成やお札の作成など多くの仕事をしていると紹介していただいた。特に、お札を印刷する際の版木や印は歴代伝わってきたものを使用しているので、一枚一枚を印刷する毎に歴史を感じ、伝えることの重要性と重みを感じると言ったお話は、受け継ぐ者の感性と心構えがきちんと聴講者に伝わったと感じました。
 

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