信州の古墳と防空壕 ~第2回地文研県外バス見学会~
2011/05/07
この城の南側に現市街地が広がるが、城に最も近いところに真田邸、真田宝物館は所在します。宝物館は昭和41年に12代当主より当時の松代町に真田邸と共に譲られた真田家に伝わった大名道具を収集、展示する施設です。
真田邸は9代藩主真田幸教が参勤交代制度の変更に伴い、江戸詰めであった義母貞松院のために、元冶元年(1864年)に建てたもので「新御殿」と呼ばれていたといいます。やがて隠居した幸教の住居となり、明治以降は真田家の私邸となりました。松代城・真田邸は昭和56年に国の史跡 に指定されています。
真田邸は南側に池を中心に据えた庭園があり、その両側に7棟の蔵を配置(西に4棟、東に3棟)し、また、庭園の北側には大きな主屋やその付属施設が配置されています。
松代藩は決して大藩とは言えませんが、真田邸は主要な部屋で35室、3か所の中庭で構成され、そのまま入れば建物内で迷子(迷大人)になるのは必至なほど広く、複雑な構造でした。
今回の見学地は信州北部のほんの狭い、一地域の見学ではありましたが、3か所7施設の見学で、古代史あり、江戸時代史あり、現代史ありと、色濃く人々の生きた証に触れることのできる稀有な地域といった印象を強く感じたバス見学会でした。
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